ものづくり研究会 いよいよ大型商品のリリース!
今日は久方ぶりに『越前大野ものづくり研究会』が開催され、遠路1時間半ほどの道のりを大野まで行ってきました。
大野への道中は、さすがに『越前蕎麦』の本場だけあって、いたるところに一面の蕎麦畑が有り、もう少しすると『新そば』が楽しめる季節になります。
そして大野といえば全国的にも有名なのが『大野のサトイモ』です。
収穫が着々と進み、通りのスーパーに寄って見たら、10kgー6000円程で販売されていました。コッテリとした美味しさです。
さて本題ですが、今回のものづくり研究会は、ここ数年がかりで進めてきた『炭素繊維のウオームシート』の製品化と販売形態の説明会でした。
このウオームシートは簡単に言えば、炭素繊維とポリエステル繊維を撚糸して、その糸を『トリコット(編み物)』にしたものに、バッテリーの電気を流し、温めると言う物です。
上の写真は右側の炭素繊維をベスト等の背中などに入れ、左側のバッテリー(充電約1時間半で、6時間通電)で暖める仕組みです。
用途としては、自衛隊員、海上保安庁、建設関係や警備関係の外仕事などの、あらゆる極寒で作業される方々の助けになることを目的としています。
また、レジャー関係では、つり、ゴルフ、ツーリング等の体の冷えを防止するのにも役立ちます。12月の男子プロゴルフツアーでは、宮里優作が本ベストを着用して、参戦するとのことです。
その他には、長距離トラック等は冬の寒い時期の仮眠は暖房のためエンジンを掛けっぱなしにしますが、このウオームシートで作ったマットを使えば、エンジンを切っても十分に暖が取れ、快適な仮眠と省エネに寄与できます。
いすず自動車ではすでに導入されており、大変な好評で今後の数量アップが本決まりになりました。
その他にも、ひざ掛け、腰ベルト、キッチンマット等、女性の味方となるお助け企画も盛りだくさんです。
左2個は韓国のサムスン製のバッテリーで、右が今回開発された日本製のバッテリーです。日本製は重量が2~3割り軽く、バッテリーの容量も1.5倍とダントツに高性能です。
冬場のツーリングは指が凍傷になると言う悩みが強く、ツーリング用に開発された熱線入りグローブです。
何といっても、この商品のよさは、軽いこと、低温(31~33℃)で火傷(60℃以上)の心配がなく、遠赤外のためニクロム線のように電磁波の心配がない等、これまでに無い素晴らしい性能を持っていることです。
また別の角度から、北国の屋根雪対策は今後老齢化と共に大きな問題となることを見据え、融雪装置としての研究も進められています。
雪国といえば『スノーダンプ』が必需品ですが、写真のスノーダンプは、車輪つきです。
今年の分として250個作ったそうですが、上代15000円にも関わらず、すでに完売したそうです。もちろん野良作業にも大変便利だとか!
北陸の地は、地球温暖化で気温が上がったとはいえ、寒い寒い冬を乗り切らなければなりません。
研究会のこれらの製品が、世のため人のためになることを願ってやみません。
以上、簡単ながら研究会の報告です。